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CAPEを投資戦略にどう活かすか?

 

CAPE戦略考察

 

Key(ケイ):@kakeyforwardです

 

前回記事で確認したCAPE(シラーPER)とS&P500のリターンにある明確な逆相関を踏まえて今後の投資戦略を検討しています

 

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近年のCAPECAPEと市場動向

 

おさらいです
CAPEが25を超えると割高。30超えは危険水準です。逆に15を切る水準では割安と言え高いリターンを期待できますが、もちろん例外はあります


近年の動きとしてはリーマンショック以降順調に回復してきた米国株価指数S&P500ですが、2015年にCAPEが25を超えたあたりでチャイナショックもあり一度は下降しています

 

しかし2017年1月にトランプ大統領の誕生した事により状況は一変。
大型減税、金融緩和など相次ぐ経済政策でS&P500は再び上昇局面を迎えます。

それでも2018年2月に33を超える危険水準となったところで大きく調整し、その後2019年11月に最高値を更新するまでは2018年後半の急落はありましたがほぼボックス相場となります

リセッションが懸念される中ですが企業業績はそれほど悪くはありませんが、それでも現在CAPEは割高と言われる30を超えたままです

 

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S&P500 40年チャート

 

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S&P500リターンとCAPEの相関

 

リセッションと米国大統領選の影響

セオリー通りであれば2015年から悪化していたであろうS&P500ですが上記の通り再び上昇局面を迎えています。

 

リセッションの予兆を示すと言われるイールドカーブ(長短金利差)の逆転、米中貿易戦争と中国経済成長鈍化、米国内でも一部経済指数がやや弱含含み始めた経済に対してFRBは2019年に入り利上げから一転して利下げに踏み切りました

 

2020年11月の米国大統領選では法人税の大幅増税を掲げる民主党候補が勝利した場合の株価は想像したくありませんが、株価を上げておきたいトランプ大統領の思惑も見え隠れする中、この1、2年の投資戦略は将来の資産成形に大きな影響を及ぼすかもしれません

 

 

 

CAPEを踏まえての投資戦略 

私自身の年齢や家族構成を考えるとそれほど大きなリスクは取れません。
それでも超過リターンを得るべく試行錯誤繰り返しています。

 

基本的には株式世界分散と債券などアセット分散ですが現状のCAPEを見る限りは米国以外への投資比率をやや下げたいと考えてきました。しかしいざとなると好調な米国株価を見て躊躇してしまいますね


経済の評論家や著名な投資家でも経済や株価の動向をピタリと当てる事はできません。素人ならなおさらです。

そこでCAPEも踏まえつつも大雑把に今後の経済シナリオを描き中期的にはどうなるかを意識したうえで地域やアセットの配分比率を多少は可変させる事を検討しています

 

想定経済シナリオ

楽観的シナリオ

米中貿易戦争も落ち着き、来年の米国大統領選までは米国株価はあがる。
トランプ大統領再選。米国株価はさらに上昇
景気は腰折れせず拡大が続く


中間シナリオ

来年の大統領選までは米国株価は一進一退
トランプ大統領再選。米国株価は上昇するもリセッション到来


悲観シナリオ

住宅ローンなどの信用収縮で早々にリセッション到来。
大幅増税を掲げる民主党候補が勝利。米国株価は大暴落。世界経済も悪化

 

 

 

楽観シナリオでは短期的だけでなく長期的に見ても米国の世界一の地位はゆるぎないという信念があればGAFAなど米国グロース株やKO、P&Gなど安定的な生活必需品関係を長期に保有すればいいですね。S&P500インデックス投信だけでもいいかもしれません


私自身もAMZN、AAPLなど大型グロース株やKO、MCD、P&Gなどいわゆるディフェンシブ銘柄にも投資しています

こられの企業を中心に米国の大企業は世界中でビジネスをしており、米国の景気動向だけで株価が動くわけではありません。
また米国に限らず世界的な金融緩和は同時に崩壊する可能性が高いかもしれませんしGAFAに関しては国際的なデジタル課税論などネガティブな要素もあります


中間シナリオでも楽観的シナリオと大差ない戦略になると思います
個人的には安定を志向するという意味ではややディフェンシブ銘柄の比率を上げる事になると思っています


問題は悲観シナリオの場合です

仮にそのようなシナリオになった場合、世界のどの地域がどのような影響を受けるか分かりません。どのように分散しようとリーマンショックの時のように世界同時株安も有りえます

株式以外のアセットの比率を高める事も考えられます。リーマンショックの時は長期債券が株価に対して上昇しました

 

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但し現在は長期金利も低くややバブルとも言える債券高な状況です。たとえ株式が下がっても債券がここから大幅に上昇にするかは疑問が残るところです

 

考えられる残りは割安な地域です。現在だとロシア、トルコなどがあり実際ロシアのリターンは良好です。

ただし新興国は割安なまま放置されたりする可能性もあり特定の国をピンポイントで購入するのは難しいので新興国ETFとしてバンガード新興国ETF:VWO(保有済み)か候補となりえます

ブレグジットとドイツの景気後退懸念で低迷する欧州も候補となります。バンガード欧州ETF:VGKがあります。

この欧州と年前半は比較的割安だった日本などを含めて先進国(米国除こう)ETF:VEAも割高な米国として相対的に割安というやや消極的な理由で候補となります

 

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市場はどこへ向かう?

 

CAPE戦略考察まとめ

CAPEで割高とされる米国に代わり、米国以外の先進国や新興国株式や債券などが候補になるわけですが、やはり暴落時に一番威力を発揮するのはやはり現金です。Cash is King!です

 

株価が暴落時に拾えればその後のリターンに大きく寄与するはずです。

 

本題であるCAPEが低い地域の株を買う。または割安な企業の株を買うという世界一の投資家であるバフェットの戦略を実行する為には暴落時には現金が必要です

 

楽観的シナリオとなればフルインベストの投資家には負けますが投資成績の結果の測定は自分自身が定めた目標との差異のみです。また自分の生活環境に経済的にプラス寄与すればそれで十分ぐらいに考えた方が精神安定上よさそうです


現金比率と割高に見える米国株比率の検討の試行錯誤は続きそうです

 

 

 

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