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CAPEとS&P500の5年平均リターンの相関性

 

CAPEとS&P500の5年平均リターンの相関性

割高な米国株価

Key(ケイ):@kakeyforwardです


やや弱含む経済指標などもありFRBによる景気後退への予防的利下げを3連続で行いFF金利を下げる中、S&P500、ダウなど米国株価主要指数は過去最高値を更新しています.

米国企業3Q決算は予想を上回る企業も多く米中貿易戦争も落ち着きそうな状況も好感されているようです

 

リセッション(景気後退)も懸念される中、好調な企業決算に支えられて上昇した株高ですが割高ではないのでしょうか?

 

実際のところ株価の割高を示す指標のひとつであるCAPE(シラーPER)では割高と言われる水準25を大きく超えてドットコムバブルと並ぶ超割高とも言える30台となっています。

 

 

 

CAPEとは

 

 

 

参考記事

www.kakeyforward.com

 

 

CAPEとリターンの関係

CAPEとリターンには明確な相関関係があります

CAPEが高ければ期待リターンは低く、逆にCAPEが低いと期待リターンは高くなります

 

f:id:kcm3s:20180807153817p:plain

出典:StarCapital AG:CAPE: Predicting Stock Market Returns

 

 

s&P500のCAPEについては以下のサイトで過去のデータを見る事ができます

multpl.com/Shiller PE Ratio 

 

米国S&P500の過去のCAPEチャートです

2019年11月現在で30を超えています

CAPE S&P500



 

 

 

CAPEとS&P500の5年平均リターン

S&P500・40年チャート

まずは40年間のS&P500のチャートを見てみます

S&P500 40年チャート

 

https://finance.yahoo.com 

 

 

40年という期間は景気循環のひとつ大きい波のひとるであるコンドラチェフの波(40~50年)の1波動分に相当します。

何度かの中期的景気循環も含めて集計期間は十分だと考えます

 


この1980~2019年という期間ですが米国では1970年代の金本位体制の終焉後の1980年代は上昇こそしていますがインフレ率も高く、バブルでわく対岸の日本と比較して地味なものとなっています

 

しかし90年代には大幅な上昇期を迎えます。そして米国市場最大のバブルであるドットコムバブルと続いて100年に一度の金融危機といわれたリーマンショックの2大暴落を経て、金融緩和とトランプ相場による史上最長の上昇相場を迎えることになります

 

 

40年間のCAPE(シラーPER)とS&P500の5年リターンの相関グラフ

青:CAPE

赤:S&P500 5年リターン

CAPE S&P500相関

 

リターンの5年(単年リターンの平均値)は米国S&P500は5年保持すればプラスになる確率が非常に高い点から恣意的に選択しています

 

・5年平均リターンがマイナスの年はわずか4回

5年平均リターンがマイナスとなった年は1998年、1999年、2000年、2004年の4回だけです
米国S&P500の強さを感じられる数字です。1998年、1999年、2000年は米国市場最大ともいえるバブル、ドットコムバブルの影響です。実力値を大きく乖離して上昇した株価はその反動で戦後一度しかないS&P500の3年連続マイナスとなる厳しい数年間を迎える事になります

 

2004年はこの数年後に迎える100の一度の金融危機となったいわゆるリーマンショックの影響です。


先のドットコムバブルからは立ち上がりつつあるものの当時はBRIC'sを中心とした新興国バブルとも言える状況で米国は終わったとも言われた状況でした
そんな中迎える最大ドローダウン60%もの大暴落では多くの投資家が市場から退場した事でしょう

 


CAPEと5年リターンの相関係数は-0.61

グラフでも比較的はっきりとした逆相関が見えるCAPEと5年リターンの相関係数は-0.61と逆相関を示します。


CAPEが25を超えると確実にリターンは落ち30%を超えるとマイナスリターンとなります。逆にCAPEが20を切る水準では10~15%のリターンを得ることができます

 

2018年はドットコムバブル以来のCAPE30超えを記録し年末に大きく急落することもありました。

しかし2019年からは再び上昇し2019年10月末時点で30を超えたままです。

セオリー通りなら、ここからはグラフ中の点線のようにリターンが下がることが予想されますCAPEを戦略に取り入れるなら今の米国株はウェイトを下げるべき水準です

 

40年間の1年リターンの平均は9.94%

このようにCAPEと5年リターンは相関は認められ特にCAPEが30を超える水準は基本的に割高です。

しかし2020年に米国大統領選を控えた政治的思惑も入り混じりまだまだ株価が上げる可能性も十分あるでしょう。
また経済的、政治的など様々な要因を受けながらもこの40年間のS&P500の年平均リターンは実に9.94%にも及びます。

 

 

 

 

CAPEとS&P500リターンの相関性

 

  • 5年平均リターンがマイナスの年はわずか4回
  • CAPEと5年リターンの相関係数は-0.61
  • 40年間の1年リターンの平均は9.94%

 

CAPEと S&P500のリターンには明確な逆相関について確認しました

 

これは米国に限った事に限らず割高な株価は平均回帰するという株式相場の定理とも言える事象です

 

しかし過去長期に渡る過去の平均リターンを見る限りは1、2年程度の上下動など気にせずに厳選された米国株やS&P500に長期に投資する事で報われる可能性も高いと言えるでしょう

ただし短期的に上下に大きく振れる株価に翻弄されながら長期に投資していく事は想定以上に難しいものです。

それを認識したうえで適切なリスクを認識し資産成形をしていきたいものです

 

 

 

 

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