VDC:生活費需品セクターETFとVYM:高配当ETFを比較
高配当ETFの検討
現在私の米国ETFポートフォリオの中心のひとつHDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFですが、高配当利回りの期待できるETFもうひとつの定番と言えばVYM:バンガード・米国高配当株式ETFです。
一方、セクターETFで景気後退局面に強いとされるのがVDC:生活必需品セクターETFですが、安定の高配当銘柄が中心となるETFのため、高配当利回りも期待できます
今回はそのVDCの経費率、保有銘柄などの情報およびリターンデータと株価チャート、配当利回りなどについてVYMと比較します
VDC:生活必需品セクターETF
- ヘルスケアセクター 14.19%
- 生活必需品セクター 13.36%
- 情報技術セクター 11.39%
- エネルギーセクター 11.32%
過去S&P500を上回るリターンを得たセクター2位が生活必需品セクターです
VDC:生活必需品セクターETFの詳細です
経費率
0.10%
バンガードのセクターETFはすべて0.10%と低コストです
保有銘柄と産業構成比率
2018年9月末時点
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|
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Procter & Gamble Co (PG) | 11.24% |
Coca-Cola Co (KO) | 9.99% |
PepsiCo Inc (PEP) | 8.44% |
Walmart Inc (WMT) | 7.34% |
Philip Morris International Inc (PM) | 6.68% |
Altria Group Inc (MO) | 4.61% |
Costco Wholesale Corp (COST) | 4.61% |
Mondelez International Inc (MDLZ) | 3.67% |
Walgreens Boots Alliance Inc (WBA) | 3.52% |
Colgate-Palmolive Co (CL) | 3.12% |
Kimberly-Clark Corp (KMB) | 2.27% |
Sysco Corp (SYY) | 2.18% |
Constellation Brands Inc (STZ) | 2.06% |
Estee Lauder Companies Inc (EL) | 1.84% |
Kraft Heinz Co (KHC) | 1.81% |
etfdb.comより
P&G:PG、コカコーラ:KO、ペプシ:PEPなど日本でもおなじみの家庭用品や食品飲料関連の企業が上位を占めます。
続いてウォルマート:WMTやコストコ:COSTなどの小売業生を含めた生活必需品または関連の高配当銘柄が並びます
また生活必需品とはいえませんがフィリップモリス:PMなどの高配当銘柄のタバコ関連企業も名を連ねますのでVDC:生活必需品セクターETFを購入する事で手広くディフェンシブな高配当銘柄に投資できます
VDC:生活費需品セクターETF vs VYM:高配当ETF
高配当ETFのVYM:バンガード・米国高配当株式ETFと比較してみます
青色:Portfolio1がVDC
赤色:PortForlio 2がVYM
株価チャートとリターンデータ比較
配当再投資条件です
VDC:生活費需品セクターETFが勝ります。リーマンショック時においてもVYMが50%以上ドローダウンしているのに対して、VDC下落幅は30%程度と比較して少なく、それでいて回復時の上昇はほぼ同等ですのでドローダウンが少ないだけVDCの方が購入妙味がありそうです
配当再投資し続ければリーマンショックほどの暴落を耐えたうえで3倍近く資産が増えた事になります
2010年起点にすると上昇時の相関性がわかりやすくなります
配当金利回り比較
配当金比較です
この記事執筆時ではVYMの分配利回りが上回りますが、VDC:生活必需品セクターETFの分配金は過去10年の通算では高配当ETFをも上回るになります
2007年時点でに100ドル購入していれば増配により2017年時点では6%近い配当利回り(税引前)という事になります。
単年での利回りは2%後半ぐらいになり、おおむね3%を維持しているVYMには単年利回りでは劣ります
VDC:生活必需品セクターETFまとめ
- 生活になくてはならない商品を扱うセクターの為、景気後退局面に強い
- 高配当、連続増配企業などが多く構成されている
- 分配金は高配当ETFにも勝る
VDC:生活必需品セクターETFが対象とする企業は食料、飲料品や日用品などの生活必需品関連であり、これらの商品は多少の景気悪化でも購入され続けます。
また例えばP&Gは日本でもおなじみの生活必需品、ヘルスケア企業ですがグローバルに事業を行っていますので米国に限らず、今後の新興国の発展を含めた世界経済の恩恵も享受できるはずです。
そういった企業の個別株購入の検討してもいいかもしれませんが、個別企業の事業分析などはそれなりの知識が必要で時間もかかるうえ、訴訟リスクなどもあります
そのようなリスクを分散投資することで軽減し広く浅く投資できるのがETFの魅力です
個人的にもセクター戦略ポートフォリオに積極的に組入れているETFです
VDC:生活必需品セクターETFの記事でした
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参考にしたサイト
米国バンガード生活必需品ETF【VDC】ディフェンシブ銘柄の集合体 - たぱぞうの米国株投資