急落時のディフェンシブ系ETFの状況確認
10月に入って下落傾向の強い米国市場、特に半導体を中心としたハイテク銘柄の下落が目立ち、結果としてNASDAQは乱高下しながら節目の200日移動平均を割り込みました
保有ETFのうちNASDAQのうち金融銘柄を除く上位100銘柄に連動するQQQは当然、真正面からダメージを受けました
保有している個別銘柄ではAMZN、NVDAも同様です(泣)
一方、その状況でも比較的安心して保有しているのがディフェンシブ系のETFです
今回2018年10月の急落での状況を確認してみます
VDC:生活必需品セクターETF
まずはディフェンシブセクターの代名詞とも言える生活必需品セクターETFのVDCです
VDC:2018年5月~10月のチャート
青がVDC。赤がS&P500です
2018年5月からの6ヶ月間チャートです。この6ヶ月の相関値は0.47となっています
年初からではS&P500を下回っていたVDCですがこの6ヶ月では薄い逆相関しながら同様に上昇しながら10月を迎えます
今回の最初の急落では同じように下落していますが、10月20日~から2回目の下落では逆に反発しています。
構成再上位のPG:P&Gが好調なQ1決算を発表し株価が急騰した事も影響していますが、今後の景気後退時でも生活必需品セクターは安心して保有できそうです
ちなみにリーマンショック時の下落率はー33%だったので、最悪それぐらい覚悟しておけば十分でしょう
HDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF
もうひとつのETFは高配当ETFのHDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株ETFです
こちらは高配当銘柄を多く集めたETFです。エネルギー、通信関連が多いながらも、生活必需品セクターのPG:P&G、PEP:ペプシなど重複する銘柄もあります
HDV:2018年5月~10月のチャート
S&P500をやや下回りながらも10月初旬では同等の株価となり、VDC同様最初の急落は同じように下落しています。
2度目の急落ではやや下落ですが、S&P500よりは下落幅は抑えられています
この6ヶ月の相関値は0.72となっています
ディフェンシブ系ETFまとめ
この6ヶ月で
- S&P500のリターンは2.7%
- VDC:生活必需品セクターETFのリターンは11.1%
- HDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株ETFのリターンは5.8%
半導体を中心としたハイテク関連が特に大きく下げた今回の急落では、生活必需品セクターおよび高配当ETFのダメージは限定的でした。
資産全体、リスク資産、株式アセットでそれぞれリスク軽減を意識しておかないと、調整、急落時にホールドできない恐れがある為、このようなディフェンシブETFまたは個別銘柄を保有しておくのはひとつの方法ですね
景気の過熱間を抑えるべく今後も金利上昇が続く為、今まで株式の逆相関を目的として債券によるリスク回避もなかなか難しいので、来るべきリセッションに備える場合、投資先アセットの優先度は
- 現金
- ドルMMF
- 株式、債券ETF
ですが、いつ来るか分からず、またいつが底か分からないリセッション時の株価に対してピンポイントで買い付けられるはずもないので米国、全世界株式投信の毎月積立は機械的に行いなます。
同様にリターン補完戦略であるセクターETF戦略も毎年一定量買付けしていく予定ですが、2019年~2021年が仕込み時と意識しておきたいと考えています
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セクターETF戦略によるリターン補完戦略