VTI:全米株式ETF
世界経済を牽引する米国企業の株式ほぼ100%に幅広く投資できる全米株式ETF(正式名称:VTI:バンガード・トータル・ストックETF)のチャートおよびリターン、配当、保有上位銘柄の情報を確認します
全世界株式ETF:VT( バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は全世界株式に分散投資するETFですが、米国以外の先進国や新興国にも幅広く投資する分、ややリターンも落ちます。
それに対して全米株式ETF:VTIは米国株式のみの為、新興国が不調だったこの10年に限れば全世界株式:VTを大きく上回るリターンをたたき出し、実に10年で3倍。配当利回りは約2%です
全米株式ETF:VTI 2001年5月に設定された全米株式にまとめて投資できるETFです
ベンチマーク
CRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとしています
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4,000銘柄から構成し米国株式のほぼ100%をカバーする時価総額加重平均型の指数です
経費率
0.04%
米国株式のみという事もあり非常に低価格な経費率となっています
純資産1,000億ドルを誇る大型ETF
純資産1,000億ドルと第3位のETFです
全米に幅広く投資するVTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの純資産総額は1,000億ドルという世界第3位の規模を誇るETFです
VTでの記事でも記載したように純資産1位は約2,700億ドルのSPY:SPDR S&P 500 ETF。2位が約1,500億ドルのIVV:iShares Core S&P 500 ETFとなっています。
VTI保有上位銘柄
上位銘柄割合(2018年8月20日更新)
Apple Inc (AAPL) | 3.30% |
Microsoft Corp (MSFT) | 2.84% |
Amazon.com Inc (AMZN) | 2.67% |
Facebook Inc (FB) | 1.43% |
Berkshire Hathaway Inc (BRK.B) | 1.39% |
JPMorgan Chase & Co (JPM) | 1.34% |
Alphabet Inc (GOOGL) | 1.25% |
Johnson & Johnson (JNJ) | 1.24% |
Alphabet Inc (GOOG) | 1.22% |
Exxon Mobil Corp (XOM) | 1.14% |
Bank of America Corp (BAC) | 1.02% |
Wells Fargo & Co (WFC) | 0.89% |
Visa Inc (V) | 0.87% |
UnitedHealth Group Inc (UNH) | 0.87% |
Pfizer Inc (PFE) | 0.84% |
米国を代表する国際優良企業が上位となります
APPL:アップル、AMZN:アマゾン、MSFT:マイクロソフト、GOOG:アルファベット(グーグル)、FB:フェイスブックなどIT関連企業が上位を占独占。
そのほかでは投資銀行JPモルガンチェース:JPM、ウォーレン・バフェットの実質投資会社であるバークシャーハサウェイ:BRK.B
他にもエネルギー系のエクソン:XOM、生活必需品のジョンソン&ジョンソン:JNJなど米国を代表するグローバル企業が上位に名を連ね、 幅広い業種にセクターに分散して投資しています
VTIのチャートおよびリターン
設定された2001年からのVTIのチャート。ベンチマークはS&P500です
設定直後はITバブルの余波を受けて下落。その後の回復後も2008年のリーマンショックで暴落しますが、そこからの10年で3倍にも上昇しています
2001年からの平均リターンでは7.39%のS&P500に対して8.12%と上回っています
詳細は下の比較項目で示しますが、小型中型株の構成が影響しています
VTI配当
2018年12月時点でVTIの配当利回りは約2%です
生活必需品や石油、タバコ関連などの大型高配当銘柄も含み、米国全体の配当金の恩恵を受ける事が出来ます
VTIとS&P500を比較
S&P500がほぼ大型株で構成されるのに対してVTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETFでは以下の構成比率からも分かるように中型、小型株にも投資している事があげられます
構成比率です
全米の大型、中型、小型株の同時期2002年からのリターンを見ると説明ができます
Portforio1:Large-cap 大型株
Portforio2:Mid-cap 中型株
Portforio3:Small-cap 小型株
単年リターンで見ても中型・小型株のリターンが大きい年が多くトータルでも大型株を上回ります。ボラティリティは高いものの投資妙味はありそうですね。
但しチャートは割愛しますがリーマンショックも落ち着いた2010年以降では大型、中型、小型株それぞれのリターン差はそれほど大きくありません。
大型株中心のS&P500との違い中型小型も含む事も全米株式ETFであるVTIの特徴です
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
VT同様にVTI:バンガード・トータル・ストックETFに円建てで100円単位から手数料無料でつみたて投資も可能な投資信託として販売されています。楽天VTIこと楽天・全米株式インデックス・ファンドです。
楽天・全米株式インデックス(楽天VTI)についての記事です
VT同様日本円で少額からつみたて可能です。信託報酬:0.1696%という日本国内の投資信託としては破格の信託料でで円のまま手軽に購入できるのは魅力です
我が家でもVTと同じくつみたてNISAでこちらの楽天・全米株式インデックス・ファンドを積立しています
VTIまとめ
- このETFひとつで全米株式ぼほ100%に投資できる
- 2008年以降10年で3倍
- ほぼ大型株で占められるS&P500に対して中型、小型株も20%含む
- 配当は約1.8%~2%程度
VT: 全世界ETFとの直接比較はしていませんが少なくとも2012年以降は全米株式のVTIがパフォーマンスで上回ります。
全米株式のここ2年ほどはPER、バフェット指数など高値圏にあり一般的には金利引き上げによりリセッションに向かうとも言われています。
それでも次々と革新企業を生み出し、全世界で事業を展開する優良グローバル企業を多く抱える全米株式にまとめて投資できるVTI:バンガード・トータル・ストックETFは長期的には魅力的です。
私も定期的に買い付ける資産形成の主力となるETFです
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全米と米国を除く全世界株式の比較です
www.kakeyforward.com
VTの記事です
VTIと債券ETFの組み合わせによるリスク軽減検討記事です