米国ETF比較シリーズです
何度も記事で紹介してきていますが1957~2003年で過去最もリターンの高かったセクター上位4種は以下の通りです
- ヘルスケア 14.19%
- 生活必需品 13.36%
- 情報技術 11.39%
- エネルギー 11.32%
- 一般消費財・サービス 10.85%
S&P500平均(10.85%)を上回るセクターETFの上位4種を比較してきましたが、5位の一般消費財セクターETF(11.09%)を例によって上位セクター1位のヘルスケアーセクターETFとパフォーマンス比較してみます
VCR:一般消費財セクターETF
正確にはバンガード米国一般消費財・サービス・セクターETFです
消費者向け小売業、アパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどのサービス業
などの企業で構成されています
ベンチマーク
「 MSCI USインベスタブル・マーケット・一般消費財・サービス25/50インデックス」がベンチマークになっています
経費率
バンガード社のセクターETFは経費率0.10%となっています
組み入れ上位銘柄
ネットショッピングが本業のAMAZON:AMZNが情報技術セクターではなくこの一般消費財セクターに組み込まれ1銘柄で13.7%を占めます。以下、日本でもなじみのホームデポ:HD、3大ネットワークのNBCを抱える情報通信会社Comcast:CMCSAまでが上位3位の保有銘柄。ディズニー:DISやマクドナルド:MCDなどの娯楽、外食企業も含まれます。また動画配信のNetflix:NFLXもこちらに入ります
VCR vs VHT比較
PF1:VCR 一般消費財セクターETF
PF2:VHT バンガード・一般消費財セクターETF
バンガード500インデックス
VCR vs VHT 2005~2018年比較
2005年からの比較チャートです
配当再投資の場合
VCR:一般消費財セクターETFは景気敏感銘柄も多い事からかなりボラティリティの高い動きをしています。リーマンショック時には早くから下落し下落幅も大きく最大ドローダウンは57%を超えています。それでも2013年以降はS&P500を上回る展開が続いていますがVHTには劣ったままです
リーマンショック直後からの比較
リーマンショック後からの回復過程ではVHTを大きくしのぐパフォーマンスを見せています。アマゾン:AMZNの寄与が大きいですがホームデポも8倍近く上昇しており好景気時にパフォーマンスを発揮するセクターという事がはっきりみてとれます
配当金
配当金自体はやはり増配銘柄も含むVCR:一般消費財セクターETFが上回りますがそれほど多いわけではありません
VCRまとめ
- VCRはAMZONを約15%含む
- 景気動向の影響を受けやすい
- 好景気時のパフォーマンスは魅力
- 2005年以降もS&P500を上回るパフォーマンス
好景気時のパフォーマンスが魅力のVCR:一般消費材セクターETFです。保有1位銘柄のAMAZONの影響を大きく受けますが小売、娯楽、サービスなどネット関連から旧来業態企業まで幅広い範囲にまたがるセクターです。景気に敏感で好景気時の上昇は魅力的ですが不景気時の下落も大きくボラリティリティが高く扱いが難しいセクターETFと言えます
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