投資継続の難しさ
私の投資歴自体は無駄に長く2000年の証券口座開設以来実に18年
外貨MMFや、外国株、日本個別株、信用取引、投資信託やFXなど一通り手を出した結果、いろいろ失敗も繰り返しながらもなんとか退場せず現在に至っています
「すぐに儲けたい!」
失敗の多くの原因は「すぐに儲けたい!」という投機的な投資スタイルに問題があり、値動きに反応して投機し失敗するという失敗投資家の典型的パターンの一人でした
安い時に買い、高い時に売る事という当たり前の事が長期にわたり遂行し利益を出し続ける事が出来る人は限られています。株はゼロサムゲームで結局誰かが損をするのです。実際、プロでも難しいことなのです(現在ではIT、AIがそれを担っている)
「自分なら勝てる」という幻想
そんな中、なんの根拠もなく自分なら勝てる。儲けられる (はず)と思い、失敗するのです。
短期的にはリターンを出すのはそんなに難しい事ではありません。中長期となると話は別ですが、投資先、タイミングを極端に外さなければある程度はリターンを得る事はできます
ここでいうタイミングは購入タイミングではなく(これもそこそこ重要ですが)、投資デビューのタイミングです
投資デビューのタイミング
投資をはじめ証券口座に入金するとにかすぐに商品を購入したくなるはずです
「投資を始めるぞ!」と意気込んで、いいろいろ勉強し個別銘柄にしても投信でもなんでもいいんですが購入すると思います
- それが昔のバブルの頂点だったら?
- リーマンショックによる暴落の直前だったら?
そのタイミングで投資をはじめたものの損失をだし「投資は怖いものだ」と退場する人も少なからずいると思います。私も退場こそしませんでしたがやはり慎重にならざるをえませんでした
ちょっとここで私の投信の過去のリターンをみてみます
2006年1月のライブドアショックで利益の多くを失い、投信メインのスタイルの変更してから約12年経ちます
最初は中国、インド系投資信託が割高な手数料、信託報酬ながら好調であっという間に2年で2、3倍という勢いで上昇していきました。投信デビューとして悪くなかったようです
が、しかし、そこでやってきます
リーマンショック
当時は100年に一度の経済危機と騒がれ、まさにこの世の終わりのような雰囲気が一部ありました
当時サブプライムローン問題がすでに騒がれだしていたのでアメリカ系投資信託の一部は売却済みで安心していましたがなんの事はありません。全世界が巻き込まれたリーマンショックで私の投資信託のリターンをほぼ吹っ飛びました
「すぐ売ればよかったじゃないか」
という声が聞こえてきそうが当時は投機スタイルで失敗した経緯から、長期保有というスタイルを信じ、ある程度残して放置しづけた結果なのです。いざその時となるといつかは戻ると信じてしまうのですね
まあ今は10年経って保有し続けた結果分配金も含めそれなりのプラスリターンになっているので間違いではなかったわけですが
この後、投資は細々と継続していました。そしてアベノミクス相場を迎えます
過去の何度かの失敗から疑心暗鬼になっていましたが、数か月様子見をみてから投信に資金を投球しようやく少しずつ過去のリターンに戻しつつあります
やはり長期投資は素人でも一定の成果は出せるのです
底が見えない恐怖
ここ数年でNISAなど投資参入しやすい制度が多く始まり投資デビューを果たしている人も多いと思います
投資系のブログを見ていると多くの若い方が資産を増やしていっているようで羨ましく思いますが、ここ数年で投資デビューした人は運がよかっただけと思った方がよさそうです
もちろんしっかり勉強して投資しているのだと思いますが、やはり暴落は経験しみてないとわかりません。底が見えない恐怖っていうのはあるんですよ
特にここ数年のボーナスステージともいう相場で「バイ&ホールドなんて楽勝!」って思っている人!要注意です
いずれは程度はともかく暴落する時が必ず来ます。「○○ショック」が必ずきます
暴落時の方針を決めておく
資産がみるみる減っていく中で「バイ&ホールド」という姿勢を貫けるかどうか今から備えて方針を決めておくといいです
「渦中にいる状態で冷静な判断は下せない」です
- 総資産が20%減少したら現金比率を○%にする
- 日経平均やS&P500など指標が○%下がったら~する
- 何があってもバイ&ホールド
など具体的な数字を決めてルール化しておくといいと思います
それでもそのルールを実際に実行できる人は限られてくるでしょうけど
そういう状況でも安定的に利益を生み出せる投資スタイルを身に着けたいですね
1年前ですが、参考にさせていただきた記事を紹介させていただきます