長期投資について
前回の記事で投資の失敗を繰り返した経験から「投資継続の難しさ」を記事にしましたが、今回は長期投資の難しさについての記事です
いろいろ調べる中で「ひふみプラス」を検索しようとしたら「ひふみん」がサジェストされた結果、そちらが気になりしばらく執筆まで時間がかかったのは内緒です
前回記事はこちら
市場最高の投資家=ウォーレン・バフェット
市場最高の投資家といえば?
言わずとしれた
ウォーレン・バフェット氏
です。投資をしている人には今更説明不要の資産世界一を争う彼の言葉に
1ドルのものを40セントで買う哲学を学んだ
株が下落したときに売ってはいけない。むしろ買うべき
10年、20年経っても欲しいと思うものを作っているかどうか、これが私の投資判断の基準
長期保有する
など明言、格言は多数ありますが、そんな中で私個人が気に入っているのはこちら
投資の世界には見送り三振はない
投資の世界には見送り三振はない
バブル経済時やITバブル、最近では仮想通貨への投資などで雑誌が「乗り遅れるな」といったような記事を掲載したり「持たざるリスク」なんて言葉がありますが、そんなのリスクでもなんでもなく乗り遅れも気にする必要はありません。少々きつい表現になりますが
バブルに乗り死んだ人はいても、乗らずに死んだ人はいません
とりあえず余剰資金でやれば問題ないと思いますが、過剰なレバレッジや借金とかでなければ身ぐるみはがされる事はないのでその中で仮想通貨でもなんでも購入すればよいのです
とにかく退場せずコツコツやっていけばいつかは挽回できる時がくるものです
長期投資できない日本人?
ちょっと話がそれましたがそんなバフェット氏の説く投資は
バリュー株を長期投資
というスタイルです
でも、自分も含めて多くの方が実現できていないのではないかと思います
もちろん中には成功されている方も多くいるのも事実ですが好調な相場だとすぐに成果がでそうな投資対象に乗り換えたくなるものです。そして
コツコツ増やした利益を一発で溶かしてしまう
のです。勤勉で忍耐強いといわれる日本人ですがその一方でギャンブル好きでも知られていますがそのあたりも無関係ではないのかもしれません
長期投資:さわかみ投信
私が投資をはじめる1年ほど前に誕生したひとつ投資信託があります
さわかみファンド
です。山一證券のファンドアドバイザーやでピクテ銀行日本法人の代表取締役をと務めた澤上篤人氏が設立したさわかみ投信のたったひとつの商品です
一般家庭の財産づくりを本格的な長期投資でお手伝いしたい
という創業理念の元、長期投資を前提として直接販売のみでやってきた投信です
そんなさわかみ投信の運用成績はと言うとアクティブ投信はインデックス投信よりパフォーマンスが悪いというケースも多いのですがTOPIXを上回っています
信託報酬は年1.08%とアクティブファンドとしては一般的。購入手数料も信託財産留保額もゼロと良心的なファンドといえそうです
ただし信託財産留保額については2014年3月31日までは「長期投資してもらう為に安易に換金してもらいたくない」という名目のもと1.5%という高く設定されていました(50万円以下の換金については当時もゼロ)
こちらはさわかみ投信のHPの掲載されている運用成績です
出典:投資信託|資産運用・投資信託なら【さわかみ投信株式会社】
注目したいのは赤い矢印で示したあたりをピークに総口数が減少しているということです。先ほどのように信託財産留保額ゼロ化により解約しやすくなった事もあると思いますが、その時期はそれよりも少し早めの13年春ごろ。つまり
アベノミクスによる異次元の金融緩和(通称:黒田バズーカ)による急激な株価上昇し始めた時期と重なるのです。
ひふみ投信
他の理由があるのかどうかはっきりわかりませんが、それまで増加し続けていた口数が株価上昇と反比例するように減少していっています
長期投資重視偏重の為か、短期的にパフォーマンスを発揮できじ換金、乗り換えが相次いだようです
特に同じ長期投資をうたったひふみん投信との上昇層倍での差は歴然です
青:さわかみファンド
赤:ひふみ投信
さらに追い打ちをかけるように2012年5月に設定されたのが
ひふみんプラス
です
こちらは証券会社など販売会社経由の為、販路が広がり順調に口数も増えていったようです
さらに赤丸のあたりである出来事をきっかけに口数が爆発的に増加しています
2017年2月16日放送のカンブリア宮殿に社長の藤野氏が登場した事です
2017年2月16日 放送 レオス・キャピタルワークス 社長兼CIO 藤野 英人 (ふじの ひでと)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京
結果、純資産額は4,000億円を超え、ここ数年3,000億円程度でとどまるさかかみファンドを超え一躍アクティブ系長期投資ファンドの主役に躍り出ました
口数増加、純資産額の急増はテレビ出演によるところが大きいと思いますがパフォーマンスを比較する限り運用方針の差なのか、ファンドマネージャーの差もあるのか、同じアクティブ系長期投資ファンドでも選択の差でこれだけリターンに差がでると正直、勝負あったといえそうですが、下落局面でどういった動きをするかは未知数なのでこれも一概には言い切れません
そもそも長期投資が続かない
投資信託だけでなく経費率の低いETFの登場や、近年では長期的資産運用をAIに託すTHEOやWealthNavなどロボアドの登場で、さらに投資の敷居も下がっています
しかしながらコツコツ積立できる「theo 解約」などで検索すると
「解約して仮想通貨投資はじめました」
っていう記事がたくさんでてきます
長期的資産運用で初めても年間数%のリターンでは物足らずに短期的に投機に走る人が多いのでしょう。年間数%のリターンでもそれを長く安定的に続けるのがバフェットの教えですが私も含めてなかなか難しいようです
これは日本の国民性や投資教育の不足からくるものなのでしょうか?
仮想通貨が3か月で100倍になったなんていうのを聞くとうずうずするのでしょうね
1か月後に1/100になるかもしれません、さらに100倍かもしれません。完全にギャンブルです。ここ数年の株式相場すらボーナスステージの上に確率変動の仮想通貨の登場
今投資始めた人が数年後、10年後にどうなっているでしょう。多少おこぼれにあずかりながら指をくわえて見ていますね。Gacktさん。でも
投資の世界には見送り三振はない
長期投資について浅薄ながら考察してみました
決してひふみんとひふみ投信をどうこうしたかったわけではありません・・・