以前から米国生活費需品セクターETFを自分なりに調べていて購入を決断しました。2018年入ってからはパフォーマンスはいまいちですがタイミングは気にせず実際に購入しました。
生活費需品セクターETFはシーゲル教授の調査のおける過去最もリターンが優れる上位4種のセクターに含まれます%表示は年率リターン
- ヘルスケアセクター 14.19%
- 生活必需品セクター 13.36%
- 情報技術セクター 11.39%
- エネルギーセクター 11.32%
※2018/5/28 上位3種としながら、4位のエネルギーセクターと3位の情報技術セクターが入れ替わっていました。順番もリターン順でもなくわかりにくい為、順位を整て上位4種と表記を改めました
この上位3種の他のセクターETFとも比較していく事にします。今回は1位のVHT:バンガード・ヘルスケアセクターETFが対象です 。その名の通り主にヘルスケアや医薬品事業に関連する企業に投資するVHT:バンガード・ヘルスケアセクターETFについて少し詳しく見ていきます
VHT:バンガード・ヘルスケアセクターETF
経費率
0.10%
バンガードのセクターETFはすべて0.10%と低コストです
組み入れ上位銘柄
総合ヘルスケア企業であるジョンソン&ジョンソン:JNJが1割を占めています。2位には医薬品メーカーであるファイザー:PFEが続きます。以下、医療保険会社のユナイテッドヘルス:UNH、バイオ医薬品のアッビィ:ABBVなどが続きます
バイオ医薬品メーカーなどは莫大な開発費をかけ特許切れや場合によっては訴訟問題など個別株の選定が非常に難しいのでETFでひとまとめに持つというのも一つの手ですね
産業グループ別では医薬品とバイオテクノロジーのグループで5割を占めます
VDC vs VHT比較
同じディフェンシブ系セクターと言われるVDCと比較してみます
S&P500 を指標とするバンガード500インデックスをベンチマークとして加えてあります
PF1:VDC 生活費需品セクターETF
PF2:VHT バンガード・ヘルスケアセクターETF
バンガード500インデックス
VDC vs VHT 2005~2018年比較
配当再投資した場合です
ETFUが設定された2005年からのチャートです
VHTはリーマンショック時にはVDCより落ち込んだもののS&P500 よりは下落幅は抑えれています。2017年以降伸び悩むVDCに対してVHTが上回ります。
標準偏差が10.67のVDCに対して13.29とボラティリティが少し高くチャートでもその乱高下がみて取れます
リーマンショック直後からの比較
リーマンショック直後からのチャートです
リーマンショック後のこの10年近くにわたるアメリカの上昇相場においてはVDCが 2017年以降S&P500を下回るのに対して、VHTはアウトパフォームしています。
この二つのチャートからはVHTはS&P500を上回るパフォーマンスが期待できそうですがVDCのがディフェンシブと言えます。ただしここ最近はVDCのパフォーマンスが劣ってきているようなで注意が必要かもしれません。
配当金
配当金はVDCがおおよそ2%台後半なのに対してVHTは1.5%前後と劣ります。増配銘柄が多いVDCの配当金の伸びが顕著です
まとめ
- VHTは直近10数年の中期でS&P500を上回るパフォーマンス
- 下落耐性はVDCが優れる(ただし2018年以降状況が怪しい)
- 配当利回りはVDCが上回る
単純なパフォーマンスだけならVHTが上回りますが、中長期でしっかりホールドするなら下落耐性の強く配当利回りのよいVDCもいいかもしれません。投資スタイルや好みの問題ですね。インカムゲインよりよりキャピタルゲインを狙うならVHT購入妙味はありそうです
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