米国ETF比較シリーズです
これまで脈絡もなく自分が気になった米国ETFを比較してきました
前回は過去最もリターンの高かった上位2セクターヘルスケアセクターETFと生活必需品セクターETFの比較した記事でした
過去最もリターンの高かったセクター上位4種は以下の通りです
- ヘルスケア 14.19%
- 生活必需品 13.36%
- 情報技術 11.39%
- エネルギー 11.32%
今回は米国企業の代名詞ともいえる3位の情報技術セクターETFを1位のヘルスケアセクターETFと比較してみます
VIG:情報技術セクターETF
iPhone、iPadのアップル(APPLE:AAPL)、検索を中心として様々な情報を扱うアルファベット(GOOGLE:GOOGL)、 Windowsのマイクロソフト(MicroSoft:MSFT)などアメリカの情報革新企業は枚挙にいとまがありません。まさにに世界を変えてきた企業たちです。そんな企業を中心に構成されるセクターETFがVIG:情報技術セクターETFです
ベンチマーク
「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」がベンチマークになっています
経費率
バンガード社のセクターETFは経費率0.10%となっています
組み入れ上位銘柄
Apple、Alphabet(google)、Microsoftなど時価総額の多い3社で保有割合3割を構成します。半導体のIntel、通信機器のCisco他Oracle、IBMなどもトップ10に入っているのも頷けますが、VISA、Mastercardなどのクレジットカード国際ブランド2社も上位に含まれるているのはちょっと意外ですね。Eコマース、クラウドも手掛けるAMAZON:AMZNは小売業セクターに分類される為、組み入れされていないか少なくとも2%以下のようです。大型株が8割を占めています
※追記
セクター再編について触れるのを忘れていましたので追記です
2018年に予定されている再編により電気通信セクターが廃止、代わってコミュニケーションサービスという新たなセクターが登場します。現在VGTに組れされているAlphabet(google)、Facebook:FBなどがこのセクターに入る可能性が高いと言われいる為、今後の動向を見極めたいですね
VGT vs VHT比較
PF2:VHT バンガード・ヘルスケアセクターETF
バンガード500インデックス
VGT vs VHT 2005~2018年比較
2005年からの比較チャートです
配当再投資なし
配当再投資の場合
両チャートとも2005年からリーマンショックを経て2013年ごろまではS&P500と大差なく、ややアウトパフォームしている程度です
しかし2013年~2015年にかけてVHTがVGTを大きくアウトパフォームするもその後足踏みが続き2017年に入ってVGTが逆転します
最大ドローダウンがVGTがー50%。一方のVHTはー35%
配当再投資の場合では年間リターンはともに10%超えの優秀なセクターETFです
リーマンショック直後からの比較
リーマンショック後の2009年を起点にするとVGTのパフォーマンスが目立ちます。下落耐性とも優れるうえ年間平均リターン20%という高パフォーマンスとなっています。およそ9年間で5.5倍にもなった計算です
但し2018年に入ってからは米国相場全体が調整に入りつつあり、今後もこのような高リターンが期待できるかとなると疑問符が付きます。長期金利上昇により高配当増配銘柄に多少かげりがあるなかハイテクセクターはまだ高値を維持しているようですがここ2年ほどの極端な上昇ステージはいったん終了したようにも思えますがどうなのでしょう
配当金
配当金自体はやはり比較的高配当銘柄も含むVHT:ヘルスケアセクターETFが上回ります。しかし近年ではVGT:情報技術セクターの配当金も増えてきており、VHTとなら遜色ない事がわかります。特にMicrosoftなどはある程度配当金も期待できる成熟企業へと転換しつつあります
まとめ
- VGT、VHTともS&P500を上回るパフォーマンス
- 配当金再投資ふくめてこの10数年では大差なし
- リーマンショック後からの上昇相場ではVGTのがリターンがいい
- 下落耐性はディフェンシブ銘柄も含むVHTが優れる
- セクター再編により先行きや不透明
ここ数年のVGT:情報技術セクターETFのパフォーマンスは出色です。
記事冒頭にも書いたように、このセクターには技術革新でまさしく世界を変えてきた企業群が含まれます。これらの企業の株式を個別で保有するという選択肢は捨てがたいです。やはりこういった世界を変える力を持った企業への投資には魅力を感じますので、インデックス投資だけへにこだわらず自分の理念に基づき投資を検討していきたいです
※ちなみに今のところ情報技術系ともいえる個別株保有はアマゾン:AMZN、NVIDIA:NVDAのみです
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米国ETF比較記事です