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【投資手法比較】バリュー株投資かグロース株投資か?

株式投資には様々な投資手法がありますよね。例えば以下のような手法があります

  • バリュー(割安)株投資
  • グロース(成長)株投資
  • 高配当株投資

それぞれの個別株投資、インデックス投資、さらに日本、米国、先進国、新興国など組み合わせて考えてればそれこそ投資家の数だけ投資手法があります

今回はその代表的な手法のうちバリュー株投資グロース株投資について簡単に比較検証してみます

 

 

 

バリュー株、グロース株とは

その前にバリュー株、グロース株とはどのような定義で分類されるのでしょうか?

 

バリュー株

バリュー株は一般的に業績の割りに株価が安く放置されている株を指します。PER、PBRなど一般的な株価指標で判断できるもののセクターによっても指標範囲も異なる為、単一の定義はありません。

投資においては割安に放置されている企業ならなんでもいいわけではありません。株価が回復する見込みがある企業でなければ投資する意味はなく、また回復するのを待つ必要があります。感覚的には逆張り投資ともいえます

バリュー株とは|金融経済用語集

 

グロース株

グロース株は売上、経常利益などが年々増加している株を指します。これも同様に何%以上の成長率などと明確な定義がある訳ではありませんが典型的な例を挙げるとAMAZON、APPLEなどがあげられます。

 

バリュー株と比較して割高な状況にある事が多いものの企業の成長性により株価が正当化されます。

企業の成長にかげりが見えた時など崩れるときは一気に崩れる可能性もはらんでいます。

企業の成長に乗るという意味は順張り投資と言えるでしょう。

特に小型成長株は何十倍にもなる可能性を秘めています。もちろんそれを探し出すのは大変ですが株式投資の醍醐味が味わえるかもしれません

グロース株とは|金融経済用語集

 

バリューかグロースか?

ではバリュー株投資、グロース株投資どちらが有効なのでしょう?

結論から言うと投資期間、景気局面などにもよる為、必ずしもどちらの投資が有効とは断言できません

とはいえ、何らかの結論を引き出す為、条件を限定して比較してみます

 

米国インデックス投資信託で比較

 

Vanguardの投資信託が簡単に検証できるので比較してみます

 

  1. 全米株:VTSMX Vanguard Total Stock Mkt Idx Inv
  2. 米国大型バリュー:VIVAX   Vanguard Value Index Inv
  3. 米国大型グロース:VIGRX   Vanguard Value Index Inv

 

2.VIVAXはMSCI US Prime Market Value Indexをベンチマークとするバリュー株投資信託です。3.VIGRXも同様にMSCI US Prime Market Growth Indexをベンチマークとするグロース株投資信託です

 

Vanguard - Vanguard Value Index Fund Investor Shares

Vanguard - Vanguard Growth Index Fund Investor Shares

 

 リターン、リスク表およびグラフです

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1992年からの比較です。2000年ごろのドットコムバブルでグロース株が米国市場平均を大きく上回りましたが、バブル崩壊で市場平均に収斂します。

しかし2014年ごろから再び市場平均を上回り2018年に至っています

 

一方のバリュー株はドットコムバブルでは市場平均を下回り、リーマンショックの下落時に差は縮まるものの逆転する事なく、以降の回復も遅れています

 

これだけみるとグロース株投資の圧勝ですね

これはもう、その代表格のFAANG(FANNG)銘柄だけに投資していればいいのかもしれませんね。

 

しかし、そんな単純でもないようです。

配当がひとつの鍵を握ります

 

配当再投資では様相が変わる

配当再投資条件で計算します

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2000年ごろのドットコムバブルこそやはりグロース株が優位ですがドットコムバブル崩壊でどちらも市場平均に収斂します

バブル崩壊後からの回復しドリーマンショックに向かうまではットコムバブルの後遺症かグロース株か低迷しバリュー株投資の成績が上回ります

その後のリーマンショックからの回復~2018年現在までは大きな差は見られません。バリュー株には従来型の大型高配当株含まれるケースが多いのだと思いますが、なかなか面白い結果です。

※配当再投資での税金、手数料なども考慮していません

 

バリュー株投資、グロース株投資比較まとめ

  • ドットコムバブルは明らかにグロース株は過大評価されていた
  • その揺り返しかリーマンショック前まではバリュー株が過大評価されがちだった
  • 時期によっては差がでるものの25年ぐらいの長期では大差なし
  • 25年では米国市場平均もバリューもグロースも配当再投資すれば10倍

 

景気動向により循環する市場の環境によって、バリュー、グロースそれぞれの特性がでるのだと思います。

金利などの影響もあると思います。

個人的にはどちらに投資するかは投資家の性格や好みの問題だと思います。

あれこれ考えずに全米に幅広く投資できるVTI:Vanguard Total Stock Market ETFを購入しておけばいいのかもしれませんね

 

 

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