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【アセット比較】新興国株式と全世界株式と米国株式を比較

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個人的な投資方針は全世界分散をベースとしなが全米ETF(VTI)、米国セクター戦略(VHT、VDC、QQQ)などかなり米国偏重です。中長期的にはこの方針で行きたいと思うものの正直ここ1~2年の米国市場の上昇は正当化するには抵抗があり、定石通り債券でリスク低減をはかりつつ、米国比率を下げて割安感のある新興国、欧州株式などを検討しています。以前にそれらをETFで比較していますが、より長期データのあるアセットクラスデータで検証してみたいと思います 

 

 

新興国株式と全世界株式と米国株式を比較】

 

ツールでは全世界アセットがないので世界各国の時価総額を元に全米50%、全米除く50%のポートフォリオを全世界としました。

ただしこの時価総額に基づく割合も結果割高な地域、銘柄を多く含む事になるのでGDP費などで考えた方がいい場合もありそうです。IMF予想による米国のGDPは全世界の約24%ですが、とりあえず今回はVTなどで採用されている時価総額で考えてみます

 

1995年からの比較チャート

ツールのデータ最長期での比較です。新興国データが1995年からになっています

Portfolio1:全世界株式

Portfolio2:全米株式

Portfolio3:新興国株式

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新興国株式は2003年頃まで低迷していますが、2003年から2008年にかけて急上昇しています。そしてそこからのリーマンショックで急落し、そこから2012年までは米国市場と遜色ない値動きでしたが2013年からは伸び悩みます。それまで10%以上だった中国経済の成長率鈍化。米国のテーパリング(量的緩和の縮小)の影響で先進国からの資金の流入縮小した影響と言われています

 

2003年からの15年チャート

同じ比較を恣意的に2003年スタートに変えてみてみます

 

Portfolio1:全世界株式

Portfolio2:全米株式

Portfolio3:新興国株式

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より分かりやすくなりましたが新興国のリーマンショック時の下落が恐ろしい形をしていますね。まさにフリーフォールです。最大ドローダウンは約63%。資産が1/3になるという事です。ちなみに2004~2005年頃に中国、インド、ロシア・東欧などの各新興国ファンドを購入していた自分はこれを真正面から食らっています。金額的にはたいした額ではなかったもののかなり痛手でした。

このような個人的な経験も踏まえると新興国投資はその経済成長率が魅力的ですがボラティリティも高いので全体的な投資比率はよほど割安でも20%程度ぐらいが限界かなと思います。自分の目安は10~15%程度です

 

かつて短期間ながら仕事で訪れたインドの投信について触れた記事です

 

 

このチャートを見てお気づきだと思いますが、2003年を基準としてスタートなら2018年現在、まだ新興国株式のがパフォーマンスで上回っています。ただし2009年以降ほぼ右肩上がりだった全世界、全米に対して先ほどのも述べた理由による2011~2016年の低迷もありここ7~8年の差が長期を含め新興国株式のリターンが劣る原因となっています

 

年間リターン

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99年、2003年、2009年のリターンが突出しています。過去の経済動向から見ると以下の事が考えられます

  • 99年は97年アジア通貨危機、98年ロシア危機、99年ブラジル危機後の回復
  • 2003年はドットコムバブルからの回復
  • 2009年:リーマンショックからの回復

次回の世界的な経済危機があれば狙い目かもしれませんが、どのタイミングが底か到底判断しようもありません。新興国投資でもより特化してERUS:ロシア株ETF、EPI:インド株式ETFなどもありますが経費率が0.6%~と高めなのがネックです。ロシアに関しては指標上はかなり割安なので仕込みどきかもしれませんが、どの新興国が上がるか見定めるのは難しいので今のところ幅広く投資する事にしておきます。PER、CAPEなど指標も考慮しVWO:FTSE・エマージング・マーケッツETFへの追加投資を検討していきたいと思います。また新興国アセットをみた場合に新興国債券との相関などもみてリスク低減できないか検討していきたいと思います

 

比較まとめ

  • 切り取り方によるが新興国が優位な15年もある
  • 各経済危機後の新興国のパフォーマンスは魅力的
  • 通貨危機、リーマンショックなどがあっても全世界株式7~8%の年間リターン

結局、米国株式、新興国株式それぞれのリターンが高い時期があり、それらをうまくモメンタム投資できればパフォーマンスを上げる事ができるでしょう。ただし年単位ではすぐに勢いが削がれるケースも多いため、切り替えるタイミングなどは実際にはなかなか難しいと思います。それならば、ここ20年程度であれば安定期的に数%のリターンを期待できる全世界株式に投資しておけばそれでも十分かなとも思える結果でした。あとは全世界分散の割合を時価総額ではなくGDP比に近い形に調整するの為にVTI+VEA+VWOなど自由に組み合わせる方がよさそうかなと思いました(厳密にはそれぞれが時価総額で構成される為、全体ではGDP比ではない)。ただしリバランスの手間および手数料などをどう考えるか今後検討して最終的には割安な地域をうまく取り入れる指針を自分なりに構築していきたいです

 

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新興国株式ETF:VWOの記事です

www.kakeyforward.com

 

 

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