VTI:バンガード・トータル・ストックETFの過去データでS&P500を上回る要因として小型・中型株の寄与が分かりました
全米の大型、中型、小型株の同時期2002年からのリターンです
Portforio1:Large-cap 大型株
Portforio2:Mid-cap 中型株
Portforio3:Small-cap 小型株
前回は小型株(スモールキャップ)について調べました
今回は中型株(ミッドキャップ)に投資するETFに着目してみます
VO:バンガード・ミッドキャップETFです
VO:バンガード・ミッドキャップETF
2004年1月に設定された米国の中型株へ投資するETFです
ベンチマーク
Center for Research in Security Pricesが設定する米国株式市場(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ)の時価総額上位70%-85%に属する銘柄で構成されるCRSP USミッドキャップ・インデックスをベンチマークとします
参照: CRSP U.S. Mid Cap Index | CRSP - The Center for Research in Security Prices
経費率
0.05%
VB:バンガード・スモールキャップETFと同じ経費率です。全米株式VTIの0.04%よりわずかに高いですが非常に低いコストと言えます
保有上位銘柄
時価総額中位の350社ほどの企業に投資されます。小型株では聞きなれない企業が多かったですが、中位ではそこそこ名の知られた企業も出てきます。
Autodesk Inc.は設計製図用2次元でCAD(computer-aided design)大きなシェアを誇る企業です。LinuxOSでメジャーなRedHatや格付けで有名なMoody'sも含まれています。上位10社だけで7%程度でほぼ均等保有になっているようです
東芝メモリの件で訴訟合戦になったHDDなどでもお馴染みのWestrnDigitalも含まれます。
WestrnDigitalのHDD、先日購入したところです。意識していなくてもPCに組み込まれていたりしますので実はユーザーだったりするかもしれませんね
チャートおよびリターン
2005年以降のチャートです。ベンチマークはS&P500です
配当再投資条件です
小型株同様ボラティリティが大きいのが特徴ですがこの期間であればS&P500を上回る成績をあげています。特に2009年、2010年のリーマンショックからの回復時には特に大きなリターンを得ています。今後、もし大きな暴落があっと時に仕込んでおけばひょっとしたら期待できるかもしれません
直近5年のチャートです
2013年~2018年の5年チャートではS&P500に対してわずかにアンダーパフォームしています。2015年の下落が大きかった小型株のと違いほぼ同等の株価変動となっています
VB:バンガード・スモールキャップETFと比較
Portfolio2:VB バンガード・スモールキャップETF
ほぼ同等の値動きで、どちらかを選ぶとなるとほぼ好みの問題だと思います
まとめ
- VO:バンガード・ミッドキャップETFについて調べました
- それなりに知名度もある中型株へ幅広く投資できる ETFです
- 大型株よりはパフォーマンスはよい
- S&P500に対しては時期によってはパフォーマンスを期待できるが大差ない
- 分配金は約1.5%低度
WestrnDigitalなど日本でも知られた中型企業350社にまとめて投資できます。小型株同様、大型株と比較しては高パフォーマンスでしたがS&P500との比較では思ったほどの差はありませんでした。あえて選好するETFではないかもしれませんが、暴落後の回復時パフォーマンスは優れているので狙ってみても面白いかもしれません。
個人的にはスモールキャップETFと合わせて購入は見送りです
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