VTI:バンガード・トータル・ストックETFの過去データでS&P500を上回る要因として小型・中型株の寄与が分かりました
全米の大型、中型、小型株の同時期2002年からのリターンです
Portforio1:Large-cap 大型株
Portforio2:Mid-cap 中型株
Portforio3:Small-cap 小型株
そこで今回はそのうちの小型株(スモールキャップ)に投資するETFに着目してみます
VB:バンガード・スモールキャップETFです
VB:バンガード・スモールキャップETF
2004年1月に設定された米国の小型株へ投資するETFです
ベンチマーク
Center for Research in Security Pricesが設定する米国株式市場(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ)の時価総額下位15%に属する銘柄で構成されるCRSP USスモールキャップ・インデックスをベンチマークとします
経費率
0.05%
全米株式VTIの0.04%よりわずかに高いですが非常に低いコストと言えます
保有上位銘柄
上位10社で知られているような会社は一つたりともありません。また上位銘柄もほぼ均等割合のようです。セクターは金融関係が25%、資本財が20%、テクノロジーが13%ほどとなっています。
将来大きくなる期待の高い企業は上場時からある程度の規模を誇っている場合があるのでこの中に将来のアマゾンやアップルがいるとは正直考えにくいところもあります。
チャートおよびリターン
2005年以降のチャートです。ベンチマークはS&P500です
配当再投資条件です
リーマンショック前まではS&P500と大差ない動きをしていましたが、2009年からの上昇過程でアウトパフォームしています。また値が軽い小型株らしくS&P500よりボラティリティが高い事が見てとれます
直近5年のチャートです
2013年~2018年の5年チャートではS&P500に対してアンダーパフォームしています。2015年の下落が大きかった事が影響しています。チャイナショックのあった2015年ですが、小型株のパフォーマンスが特に悪かった事との関係性はわかりませんでした
まとめ
- VB:バンガード・スモールキャップETFについて調べました
- 成長性期待が高い小型株へ幅広く投資できる ETFです
- 大型株よりはパフォーマンスはよい
- S&P500に対しては時期によってはパフォーマンスを期待できるが大差ない
- 分配金は約1.5%低度
ピンポイントで発掘する事が難しい小型個別株に均等に投資できます。大型株と比較しては高パフォーマンスでしたがS&P500との比較では思ったほどの差はありませんでした。それだけS&P500が優秀な指標と言えるのでしょう。バンガードのETFにはバリューETFとグロースETFがあり小型株もそれぞれのETFがあるのでそちらも確認したいところです。また中型株のパフォーマンスとも比較したいと思います
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